引越しの見積もりを見て、思わずため息をついていませんか?
「家電の処分費用だけで1万円以上……?」
まだ普通に使える冷蔵庫や洗濯機なのに、捨てるためにお金を払わなければならない理不尽さ。特に結婚や同棲を機に買い替える場合、出費は少しでも抑えたいのが本音ですよね。
「古いから売れない」「リサイクル料金がかかるのは仕方ない」
もしそう思い込んでいるなら、その常識を一度疑ってみてください。
結論から言います。7〜8年落ちの家電でも、リサイクル料金(約1万円)を払う必要はありません。
実は、業界の「5年落ちの壁」を超えて買取・引取をしてくれる業者や、個人間譲渡という抜け道が存在します。この記事では、元リサイクルショップ店長の私が、あなたの家電を「ゴミ」にせず、賢く手放すための「10年対応買取」と「ジモティー活用術」を伝授します。
この記事の著者
👤 石川 達也 (Ishikawa Tatsuya)
家電リサイクルアドバイザー / 元リサイクルショップ店長
リサイクルショップ店長として10年間で5万点以上の家電を査定。「7年前の冷蔵庫? 残念ですが処分料がかかりますね」。マニュアル通りの店員ならそう言うでしょう。でも、諦めるのはまだ早いです。実はその冷蔵庫、あるルートを使えば「0円」どころか「プラス」になる可能性があるんです。
「5年落ちの壁」に泣く人を救うため、業界の裏事情と損をしない処分術を発信しています。
なぜ「5年以上前の家電」は買取を断られるのか? 業界の裏事情
まず、なぜ多くのリサイクルショップが「製造から5年以内」を買取基準にしているのか、その理由を知っておきましょう。意地悪で断っているわけではありません。
最大の理由は、メーカーの「補修用性能部品の保有期間」です。冷蔵庫なら9年、洗濯機なら6年程度と定められており、それを過ぎると故障しても修理ができなくなります。ショップとしては、修理できないリスクのある商品は売りづらいため、「5年」という安全マージンを取っているのです。
しかし、これはあくまで「国内の一般中古市場」の話です。
実は、海外への販路を持つ業者や、自社で修理工房を持つ大型店であれば、「10年落ち」まで許容範囲としているケースが多々あります。
つまり、あなたの家電が「ゴミ」になるか「商品」になるかは、「誰に売るか」だけで決まるのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「5年過ぎたから粗大ゴミ」と即決するのは、みすみす1万円をドブに捨てるようなものです。
なぜなら、日本製の家電は10年経っても現役で動くものが多く、特に単身用サイズは需要が尽きないからです。まずは「10年対応」の業者に査定を依頼しましょう。
「7〜8年落ち」でも諦めない! 買取・無料引取を狙える「トレファク」活用術
では、具体的にどこの業者なら7〜8年落ちの家電を見てくれるのでしょうか?
私が最も推奨するのは、大手リサイクルショップ「トレジャーファクトリー(トレファク)」の引越し買取サービスです。
トレファクは公式に「製造から10年以内の家電」を買取・引取対象としています。これは業界でもかなり珍しい、広めの設定です。
トレファク引越のメリット
- 10年落ちまでOK: 他店で断られた7年前の冷蔵庫も、状態が良ければ買取、あるいは無料引き取りの対象になります。
- 引越しとセットで楽: 「引越し」と「買取」をまとめて見積もりできるため、引越し当日に家電を運び出してもらえます。退去日まで冷蔵庫が使えるのは大きなメリットです。
- 出張費無料: 自宅まで査定に来てくれるので、重い家電を動かす必要はありません。
もし買取価格がつかなくても、「無料で引き取ります」と言われれば大勝利です。リサイクル料金と収集運搬費(約8,000円〜12,000円)が浮くわけですから、実質的なプラス収支と言えます。
買取不可でも「処分費ゼロ」! 最終兵器「ジモティー」の賢い使い方
万が一、トレファクでも「買取不可(有料処分)」と言われてしまった場合。まだ諦めないでください。最後の砦として「ジモティー」があります。
ジモティーは地域密着型の掲示板サービスで、近所の人に不用品を譲ることができます。ここで「0円」で出品すれば、7〜8年落ちの実動品なら、驚くほど早く引き取り手が見つかります。
トラブルを防ぐ「出品の鉄則」
ジモティーは個人間取引なので、トラブル回避のための条件設定が重要です。以下のテンプレートを参考にしてください。
🎨 デザイナー向け指示書:キャプチャ風画像
件名: ジモティー出品時のテンプレート文面
目的: そのまま使える安全な出品文面を提供する。
構成要素:
- タイトル: 【0円・引取限定】2016年製 冷蔵庫(まだ冷えます!)
- 本文:
- 引越しのため無料で差し上げます。
- 【条件】〇月〇日までに、自宅(〇〇区〇〇)まで取りに来ていただける方限定。
- 【注意】部屋からの搬出もお手伝いいただける方(当方腰痛のため)。
- 現在も使用中で動作に問題ありません。簡易清掃してお渡しします。
- ドタキャンしない方、よろしくお願いいたします。
デザインの方向性: スマホの画面風に作成し、重要な条件部分をマーカーで強調する。
参考altテキスト: ジモティーで家電を0円出品する際の例文。自宅までの引き取りと搬出作業を条件にすることでトラブルを防ぐ。
この方法なら、リサイクル料金を払う代わりに、近所の誰かに喜んでもらえて、家まで取りに来てもらえます。まさにWin-Winの処分方法です。
【絶対NG】「無料で回収します」のトラックを呼び止めてはいけない理由
最後に、一つだけ強い警告をさせてください。
街中を大音量で巡回している「不用品回収車(廃品回収トラック)」や、ポストに入っている「無料回収チラシ」の業者には、絶対に関わらないでください。
環境省も注意喚起していますが、これらの業者の多くは「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持たない違法業者です。
「無料と言っていたのに、荷物を積んだ後に『積み込み料』として数万円請求された」
「回収された家電が不法投棄されていた」
といったトラブルが後を絶ちません。
「無料」という甘い言葉には必ず裏があります。正規の買取業者(古物商許可あり)か、自治体のルールに従った処分以外は選ばないでください。
まとめ:家電を捨てるのは「最後の手段」
7〜8年使った家電。愛着もあるけれど、新居には持っていけない。
そんな時、「古いから捨てるしかない」と諦めてお金を払うのは、本当にもったいないことです。
- まずは「トレジャーファクトリー」などの10年対応業者に出張査定を依頼する。
- ダメなら「ジモティー」で0円譲渡を探す。
この2ステップを踏むだけで、あなたの財布から出ていくはずだった約1万円を守ることができます。浮いたお金で、新居のカーテンや照明をグレードアップしませんか?
まずは第一歩、出張買取の予約から始めてみてください。
👉 まずは『トレジャーファクトリー』の出張買取で、あなたの家電がいくらになるか確認する

